苔テラリウムが少し元気をなくしたら、確かめてほしい3つのこと

苔テラリウムをお迎えしてしばらく経つと、「なんだか元気がない氣がする」というお声をいただくことがあります。葉先が茶色っぽくなっていたり、全体の色味がくすんで見えたり。心配になりますよね。

わたしも工房で日々たくさんの苔と向き合っていますが、こうした変化のほとんどは、実は苔が枯れてしまったサインではないことが多いです。まず確かめていただきたいことが3つあります。

ひとつ目は、置き場所の光です。苔は直射日光が強く当たる窓辺だと、あっという間に乾いて弱ってしまいます。レースのカーテン越しくらいのやわらかい光が、いちばん機嫌よく過ごしてくれる氣がします。

ふたつ目は、風の通り道です。エアコンの風が直接当たる場所は、思っている以上に乾燥が早いです。少し位置をずらすだけで、驚くほど落ち着くことがあります。

みっつ目は、水やりの間隔です。土に植える植物と違って、苔は「毎日あげる」ものではありません。ガラスの内側がすっかり乾いて曇りがなくなったタイミングで、霧吹きで軽く湿らせてあげるくらいがちょうどいい距離感です。

それでも茶色くなってしまった部分は、無理に生き返らせようとせず、そっとハサミで整えてしまって大丈夫です。苔は根がないぶん、傷んだところを切り離すと、残った部分がまた静かに育っていってくれます。

アトリエでも、うまくいかなかった苔と何度も向き合ってきました。植物と暮らすことは、思い通りにならない時間も含めて、丁寧に付き合っていく関係なのだと感じます。

もし迷ったときは、写真を撮って送っていただければ、わたしの方でも一緒に様子を見させていただきます。テラリウムとの時間が、少しでも心地よいものでありますように。

店頭では、苔だけでなく貝殻や流木を使ったミニチュアの家も並んでいます。テラリウムのそばにそっと置くと、小さな世界がまたひとつ広がる感じがして、わたしはお氣に入りの組み合わせです。

コメントを残す