あの棚、金具が見えないのはなぜですか?とよく聞かれます

店頭にいらしたお客様から、いちばんよくいただくご質問のひとつが「あの棚、金具が見えないですけどどうなっているんですか」というものです。今日はその種明かしを、少しだけさせてください。

しおかぜレモンのまちは、山梨県北杜市大泉町、八ヶ岳の南麓、標高1,100mのところにアトリエと店舗を構えています。壁のあちこちに、小さな丸太の棚をいくつも取り付けているのですが、仕組みは思っているよりずっと単純です。

まず、切り株を半分に切ります。切り口の平らな面が、壁に当たる背面になります。その背面に、ドリルで穴を2箇所開けます。

次に、壁側にはL字の金具フックを2つ、穴の位置に合わせて取り付けます。あとは、丸太の穴をそのフックにそっと差し込むだけです。これで棚として固定されます。

金具そのものは壁に付いていますが、丸太の穴の中に隠れてしまうので、外からはまったく見えません。それで「浮いているみたい」と驚かれることが多いのだと思います。

正直にお伝えすると、そこまで重いものは載せられません。小さな瓶や、手のひらサイズのオブジェくらいがちょうどいい距離感です。無理をさせない、というのも自然素材との付き合い方のひとつだと感じています。

この棚には、貝殻でできた小さな家のテラリウムや、ドライフラワーを挿した硝子瓶を置いています。丸太の樹皮の質感がそのまま生きているので、何を置いても不思議と馴染んでくれます。

ご自宅で試していただく場合は、丸太の代わりに厚みのある端材でも同じ仕組みが作れます。金具を隠すという発想だけ真似していただくと、空間の氣配がふっと軽くなる氣がします。

今度いらしたときは、ぜひ棚の裏側の仕組みも想像しながら眺めてみてください。種明かしを知ったあとの方が、なぜかもっと愛おしく見えるものです。

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