ひとつの桃を選ぶ時間
このところ、直売所には山梨の桃が並ぶようになりました。
大小さまざまな桃の中から、ひとつを選ぶのは、実はなかなか時間のかかる作業です。香り、色、硬さ。どれを優先するかで、選ぶ桃はまったく変わってきます。
効率だけを考えるなら、目についたものを手に取ればよいのかもしれません。それでも、香りを確かめ、少し手のひらで重さを感じてから選ぶ時間は、それ自体が贅沢なもののように思います。
猫も、いくつかあるお気に入りの場所の中から、その日の氣分でひとつを選んでいるようです。人間の都合では説明できない、その子なりの基準があるのだと思います。
選ぶという行為には、案外たくさんの氣持ちが込められているのかもしれません。