しおかぜレモンのまちの物語: 第2巻「ユズモとシトロン——夢の国のはじまり」
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「ありがとう」の気持ちを大切にしたいのに、世の中の数字や価値観にどうしても馴染めず、疲れてしまうあなたへ。 自分の感覚が「間違っているのかも」と、静かに悩んでしまう夜が多いあなたへ。

レモンブリーズの森に住む頑固な科学者ユズモは、親友シトロンと激しく対立し、森深くにこもって「価値変換機」という機械を作り続けていました。 数字と貨幣だけで世界を測ろうとした彼が、神秘的な少女ミカとの出会いを通じて気づいたのは、感謝という目に見えない光が、現実を優しく、確かに変えていくということでした。

しおかぜレモンのまちの物語 第2巻。 アナスタシアシリーズのエッセンスを優しく取り入れながら、科学と心、物質と感謝が調和する美しい世界を描いた成長物語です。

読んだあと、日常の小さな「ありがとう」が温かい光に変わり、 「私の感じ方は、決して間違いじゃなかった」と胸のつかえがすっと溶けていくような体験が待っています。

作者が葉山の海で拾った貝殻と八ヶ岳の自然から紡ぎ出した、実在する「しおかぜレモンのまち」と完全に繋がる世界。 HSPの繊細な心に深く寄り添いながら、新しい価値観を静かに灯してくれる、特別な一冊です。


夜空にひっそりと輝く小さな星——レモンブリーズ。

これは、今から三百年前の物語です。
感謝の樹もまだなく、貝がら屋根の家もほとんどなかった頃。
ふたりの若い妖精が、夢を語り合っていました。

ユズモは、見るものすべてが数字と数式に見える目を持っていました。
なぜ、数字を持つ者と持たない者で、こんなに違うのか。
科学で、世界を変えたかった。

シトロンは、言葉に不思議な力を持っていました。
彼が語るとき、聴いている妖精たちは、まだ見ぬ場所を見るような顔をしました。
ふたりで星をもっとよい場所にしようと、誓い合っていました。

でも、道は分かれました。
それでもユズモは、数えられないものを数えようとし続けました。
白いフクロウに出会い、森の奥で声を聞くまで。

科学も、心も、感謝も、すべて和調したとき、夢の国は現実になる。

収録:全10章
序話「星が若かった頃」
第1章「ふたりの夢」
第2章「王の言葉」
第3章「価値変換機」
第4章「数字の届かない場所」
第5章「本当に大切なもの」
第6章「感謝の樹」
第7章「はじまりの場所」
第8章「最初の星祭り」
第9章 エピローグ「今も、ここにある」

手書きスケッチ風のイラスト28点収録。