光の角度が変わり始めると、アトリエの午後は少しだけ静かになる

このところ、アトリエに差し込む光の角度が、少しずつ変わってきているのに氣づきます。同じ時間に作業をしていても、少し前より光が斜めから入ってくるようになりました。

窓辺に置いてある貝殻のオブジェの影が、以前より長く伸びるようになったのも、その氣配のひとつです。何かが劇的に変わったわけではないのに、確かに季節が動いているのだと感じます。

標高1,100mのこのあたりは、日陰に入ると空氣がすっとひんやりして、光の質感だけが季節を静かに知らせてくれます。窓の外の緑も、まだ深い色をしていますが、どこか少し落ち着いた表情になってきた氣がします。

午後の作業は、この時期になると自然と静かになります。貝殻を並べる手の動きも、少しゆっくりになる氣がして、無理に急がず、その日のリズムに任せています。

光が斜めに差し込むと、作業台の上のシーグラスがいつもと違う色に見える瞬間があります。同じ素材でも、光の角度ひとつで表情が変わる。それを見つけるたびに、この仕事の面白さを思い出します。

季節の変わり目は、氣持ちが少し不安定になりやすい時期でもあります。そんなときは、無理に何かを整理しようとせず、ただ光の変化を眺めているだけでいい日があってもいいのではないかと思います。

アトリエでは、この時期らしい光をまとった作品づくりを、少しずつ進めています。完成したものは、また追ってご紹介させてください。

今日という日の光が、どなたかの部屋にも、静かに差し込んでいますように。

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