デザイン思考で、散らかったココロをおかたづけする
毎日を一生懸命に生きていると、頭の中が「あれもこれもやらなければ」というタスクで複雑に散らかってしまうことがあります。何もしたくないのに、ココロのエンジンだけが空回りして止まれない。そんな状態は、とても苦しいものです。
プロのデザイナーとして、わたしは長年「美しく整理する」という仕事をしてきました。デザインにおいて大切なのは、要素をたくさん追加することではなく、むしろ不要なものを削ぎ落として「余白(マージン)」を美しく残すことです。このデザイン思考は、実はココロのおかたづけにもそのまま応用できます。
複雑な思考を、美しく「間引く」習慣
すべてを解決しようとするから、ココロが重たくなってしまうのです。散らかった要素をそのまま受け入れつつ、まずは目の前にある「ひとつのこと」だけに集中してみる。余計なノイズをそぎ落とすプロセスそのものが、自分を整える豊かな時間になります。
- テーブルの上の不要なものをすべて引き出しにしまい、まっさらな平面をつくる。
- アトリエでピンセットを使い、苔のグラデーションを一つひとつ整えていく。
- ネコがジャッジのない目で、その静かな手仕事を見守る。
完璧な結末を求めて完結させる必要はありません。散らかったままの余白を残しつつ、また地続きの明日へと歩みを進めること。それがBetter Lifeの黄金律です。
静かに佇む、しおかぜレモンの建物
しおかぜレモンのまちに置かれた、貝殻の屋根を持つ小さな家たち。過剰な説明(ノイズ)をすべて排し、ただそこに静かに佇む姿は、見る人の感受性にそっと寄り添うデザインです。
アトリエの窓から、今日も静かなしおかぜが通り抜けていきます。新しくめくられるページのように、すっきりとした空気が心を満たしていくのを感じながら。