光のつよさと、木陰のしずけさ

窓の外を見渡すと、まぶしい夏の光が世界を強く照らしています。世間では夏休みやにぎやかなお出かけの計画など、活動的な話題で溢れかえる季節です。けれど、そのまぶしさに、ココロがすこしだけ気後れしてしまう日もあります。

そんな日は、無理に外側のまぶしさに合わせようとせず、八ヶ岳のアトリエの窓を小さく開けて、ひんやりとした木陰のしずけさに身を委ねてみます。強い光があるからこそ、その隣にある深い影が、とても優しくココロを落ち着かせてくれるのです。

「何もしない」という、夏の過ごし方

たくさんの予定を詰め込んで、アクティブに過ごすことだけが豊かな時間ではありません。特に繊細な感覚を大切にする人にとって、夏の強い刺激は、いつの間にか心の部屋を熱く散らかしてしまうことがあります。だからこそ、一日の中に「静かで冷たい余白」をつくる習慣が大切になります。

  • お気に入りのグラスに、冷たい井戸水を注いでその透明度を見つめる。
  • お昼過ぎ、ネコが一番涼しい風の通り道を見つけて眠るのをただ眺める。
  • カーテンを少しだけ閉めて、部屋の中に優しい影のデザインをつくる。

プロのデザイナーとして光と影を美しく配置するように、暮らしの中にも、静かな影(余白)をデザインすること。それだけで、頭の中の複雑なノイズがすっと引いていきます。

しずかに漂う夏の妖精たち

しおかぜレモンのまちの海岸線でも、Citraä(シトラ)たちが強い日差しを避けて、貝殻の建物の影で静かに波の音を聴いています。そこには過剰な説明も、何かしなければならないという焦りもありません。

アトリエの隙間から、ひんやりとしたしおかぜが通り抜けていきます。完結しない日常のプロセスのなかで、また新しい影が美しく揺れるのを見届けながら。

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