何もしたくないのに、何かしなければと思うとき

「何もしたくない」。そう体が言っているのに、頭の中のもう一人の自分が「何かをしなければ」と急かし続けます。止まることは許されない、休むことは停滞だ。そんな霧のような義務感に包まれて、私たちは何もしていないときでさえ、休まる暇がありません。

ココロのおかたづけのセッションでよく耳にするのが、「何もしたくないけど、止まれない」という声です。ぼんやりとした「しなければ」は、頭の中にあるとき、霧のようにどこにでも広がり、私たちを追い詰めます。

私にも、そんな時期がありました。目標を立てては自分を追い込み、ノルマという名の霧に飲み込まれていた頃。けれど、その霧に名前をつけ、数えてみることにしたのです。「メールを返さなきゃ」「部屋を片付けなきゃ」「新しいアイデアを出さなきゃ」。

そうやって数えてみると、霧は輪郭を持ち始めます。そして、不思議なことに「ここにある」と決まると、それはもう自分を支配する絶対的な力ではなくなるのです。声に出してみると、「これは本当に今、私がしたいこと?」と気づく瞬間がやってきます。

ワクワクする気持ちは、決して「しなければ」という義務にはなりません。あなたが抱えているその重荷を、一度だけ数えて、並べてみてください。

今この瞬間、あなたの「しなければ」は、いくつありますか?

全部なくさなくていいのです。ただ、その数を知っているだけで、心のなかの霧が少しだけ晴れていくのを感じられるかもしれません。

この問いを10個集めた本を作りました。

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