「怒ってはいけない」と自分を律し、心がパンパンになっているあなたへ
誰にも気づかれないように、心の奥で静かに火を消そうとすることがあります。言葉を飲み込み、表情を整え、何事もなかったかのように振る舞う。けれど、消したはずの火は行き場を失って、体の中に熱を持ったまま居座り続けてはいませんか。
無理に笑って、我慢すること。それが大人だと思っていました。でも、心にフタをすると、体はどんどん固くなっていきます。解決策を探して頭を使う時間より、自分を偽って呼吸を忘れている時間のほうが、ずっと私を苦しめていたのです。
「ワークショップ横丁」に住むスダッチは、雨上がりの後の「あの特別な静けさ」を捕まえる機械をずっと作っていました。けれど、静けさを捕まえるには、壁のない容器が必要だったのです。彼は気づきました。捕まえるための「壁」を作るのではなく、外側へ向かって開く「扉」を作ればいいのだと。
感情も同じかもしれません。追い出そうとするのではなく、ただ観察してみる。
いま、その怒りは体のどこに座っていますか?
場所がわかれば、それはもう「正体のない怪物」ではありません。ただそこにある「熱」や「重み」として、眺めることができるようになります。それだけで、止まっていた呼吸は、わずかに深く、楽になるはずです。
この問いを10個集めた本を作りました。